1月2日(日) 「安らかに去らせる」
2022年01月08日
ルカによる福音書2章21~38節
- 「メシアに会うまでは決して死なない」と聖霊によって約束されていたシメオンは、霊の導きで幼子イエスと出会いました。
- 死なないというよりは、死ねない現実の中で、シメオンは自分のためではなく、イスラエルの慰められるのを待ち望んでいました。
- 幼子をその胸に抱いた時、シメオンの口からでたのは「今こそ安らかに去らせてくださいます」という喜びに満ちた讃美でした。
- 「ヌンク・ディミティス」と言われるこの歌は、もう思い残すことはない、死んでもいい、という歌です。彼は救いを見たのです。
- 祭司として人間の罪の現実を目の当たりにしてきたシメオンに、ようやく救い主が向こうから来られ、報いられることになりました。
- もう一人、アンナという女預言者も、年老いていますが、何年も祈りつつ、主の慰めの出来事を待ち望んでいました。
- 安らかに去らせるという言葉は、平安のうちに派遣するという積極的な意味です。救われて心安らかに新年の歩みにつきましょう。