1月3日(日)「殺された神の子」
2021年01月09日
ルカによる福音書20章9~18節
- 聖書における最初の殺人事件は兄弟殺しでした。それ以来、人間は「殺す」ということと背中合わせに生きてきました。
- そしてついに、人間が人間を殺すのに留まらず、神の子を殺そうと図る。カインが礼拝の最中に殺意を抱いたように神殿で殺意を抱くのです。
- 神は人間を造り、信頼と期待を寄せて、すべてを委ねて長い旅に出られる。そして、ただ収穫を待つばかりにして備えておられます。
- ところが人間はその信頼と期待に応えず、収穫の催促に送られてきた僕たちを袋だたきにし、ついには独り子を殺してしまうのです。
- 人間は、管理者であることよりも所有者になろうとします。そのためには主人の息子とわかっているからこそ、亡き者にしてしまうのです。
- しかし主は、暴力を用いて神の権威を破壊しても、偽りの権威・権力が続くことはない、神の愛と正義こそが新しい世界を造ると言います。
- わたしたちは、主人の愛する息子、イエス・キリストを敬い、受け入れ、従う応答としての礼拝から、新しい生へと向かっていくのです。