1月30日(日)「タリタ クム(娘よ 起きなさい)」
2022年02月05日
マルコによる福音書5章21~24a、35~43節
- 人間の最終課題となるのは「死の克服」ではないでしょうか。復活の希望があってこそ、肉体の癒しも意味をもつものです。
- 奇跡的に病から癒されてもやがて死んでいくというのではなく、永遠の命の確かさがあってこそ意味あるものとなるのです。
- 会堂長ヤイロは、自分の娘の死を前にして、立場やプライドを忘れ、主イエスに対する反感も忘れ、すがるより他ありませんでした。
- 12年も出血の止まらない女性の癒しを挟んで、娘は亡くなってしまいます。もう主イエスに用はない、という状況になりました。
- しかし主イエスは、「恐れるな」と不信仰な者たちに声をかけ、死んだ娘に「起きなさい」と手を取って起こされるのです。
- 「タリタ クム」はアラム語です。聖書がギリシャ語に訳された時も、そのまま残されたほど印象的な力強い宣言の言葉です。
- 死を打ち破り、死の支配ではなく神の支配がここに来たことを示すため、主イエスは「あなたは起きるのだ」と宣言されるのです。