10月11日(日)「石が叫びだす」
2020年10月17日
ルカによる福音書19章37~40節
- 凱旋将軍のように人々に歓迎された主イエスのエルサレム入城の場面。しかし主はこれから戦うためにエルサレムに向かうのです。
- すでに賞金首になっている主イエスですから、人目を避ける方法はいくらでもあったはずです。しかし主はあえて公然と進み行かれます。
- それはゼカリヤ書9章9節の成就として、平和の象徴である子ロバに乗って行くことによって、人々に神の訪れの時を印象づけたのです。
- 歓迎する人々の讃美の声を止めようとしたのがファリサイ派の人々でした。あまり目立たぬよう善意で黙らせようとしたのかもしれません。
- あるいは讃美ではなく騒音と捉えたのかもしれません。それでいながら自分たちは讃美をしようといない。神のみ業を妨げるのです。
- 主イエスは、どんなに圧力をかけようとも、素材そのものが真理を現わすように、真実は石が叫びだすように明らかになると言われます。
- 平和をもたらすために子ロバに乗った主は、粛々と讃美の中を進んで行かれます。十字架から復活への栄光の道を刻まれるのです。