11月22日(日)「種を蒔く人」 三谷保牧師
2020年11月28日
マタイによる福音書13章1~9節
- 「見よ、種まきが種をまきに出て行った。」この主イエスの御言葉に促されて多くの人々が人生の出発をいたしました。
- 東大哲学科で学び、郷里の信州諏訪の実家に帰り、「暮しは低く思いは高く」を精神として土を耕し、女学校の教師をしつつ農村に学問や思想文化のタネを蒔き、後に東京に出て古本屋を開き内村鑑三の聖書之研究や羽仁もと子の婦人の友などを扱い、夏目漱石の「こころ」を自費出版し岩波書店の基を築いた岩波茂雄然り。また貧しい農民の生活の中に聖書の世界を見、農民の姿を描きつづけた画家のミレー然り。
- ・1620年11月、信仰の自由を求め小さな船メイフラワー号でアメリカ大陸を目指し波濤の海原を渡った清教徒102名然り。翌年の夏までに半数が死んだという痩せた過酷な土地、絶望的な中で漸く実った秋の収穫感謝祭。こうして福音の種子はアメリカ全土のみならず多くの国々へと蒔かれた。