12月1日(日) 「系図から見る神の恵み」
2024年12月14日
マタイによる福音書1章1~17節
- 読む者に戸惑いを与えるような新約聖書の書き出しですが、ここに記されている系図には意図があり、大切な意味が含まれています。
- それは、アブラハムに始まる神は選ばれた民イスラエルとの契約であり、ダビデ王を通って実現する救いを表しているからです。
- 17節で説明された14という数字は、ヘブライ語でダビデを表す数字です。D(4)W(6)D(4)で4+6+4は14となります。
- これは神の民の誕生から、ダビデが王として立てられますが、やがて神の民が神を裏切り、滅亡に至る歴史をあえて表しています。
- さらに4人の女性が注目されます。異邦人や、遊女や、スキャンダルをも隠すことなく、様々な人間模様が凝縮されているのです。
- この系図は、旧約以来の神の救いの恵みの歴史を受け継ぎ、完成させる方、さらに人々の救いのために罪をその身に負う方を示しています。
- 救いの恵みはイスラエルに留まらず、全ての人に広げられました。アブラハムに約束された祝福にわたしたちも与ることができるのです。