12月15日(日) 「マリアへの受胎告知」
2024年12月26日
ルカによる福音書1章26~38節
- 有名な「受胎告知」の場面ですが、結婚前の10代半ばとも言われるマリアにとって、それは喜びよりも恐れの気持ちが強かったのです。
- そのようなマリアに対し、天使はまず「恐れるな」と告げ、立て続けに神の子を宿すことになること、イエスと名付けることを指示します。
- マリアにとって受け入れがたかったのは、婚約者ヨセフに対する裏切りと思われるかもしれず、姦淫の罪なら石打の刑になるからです。
- しかし天使はかまわず、親類のエリサベトが高齢になって子を宿していることを示し、神にできないことはないと一喝するのです。
- それを受けたマリアは「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と答えました。精一杯の信仰告白です。
- 奴隷は主人のすることを知りません。マリアは納得や理解をしたわけではなく、分からないままに事を起こす主の言葉を受け入れたのです。
- 主はわたしたちのこの身を通して事を起こされます。わたしたちも静かに受け入れ、わが身を通して主がなされることを信じて待つのです。