12月22日(日) 「沈黙のクリスマス」
2025年01月05日
マタイによる福音書1章18~25節
- おそらく受胎告知を受けてのマリアの報告を受けたであろうヨセフにとって、それは単純に「嬉しい知らせ」とは言えませんでした。
- まだ結婚する前の婚約者が、自分の身に覚えのないところで子を宿したのです。ヨセフはそのことを受け入れることができなかったのです。
- だから「ひそかに縁を切ろうと」したのです。マリアが姦淫の罪を犯したのであれば石打の刑で処刑されます。それが本来の正しさでした。
- しかし、ヨセフはマリアが自分と関係無かったことにしようとしたのです。葛藤するヨセフに天使が夢でマリアを受け入れるよう告げます。
- この場面でヨセフは一言も発していません。絶望も、混乱も、葛藤も、天使による婚約者の受胎告知も、彼は全て黙って引き受けたのです。
- その子は「インマヌエル」と呼ばれるとイザヤに預言された救い主は、こうして喧噪の中ではなく沈黙の中で受け入れられました。
- 2000年前のクリスマスを覚えるだけでなく、再び世の終わりまで共にいてくださる主を沈黙のうちに迎える備えをしていきましょう。