12月27日(日)「権威問答」
2021年01月02日
ルカによる福音書20章1~8節
- 神殿の維持・運営全般にわたって責任を負っているユダヤ教の最高幹部たちが、いよいよ前面に出てきて、主イエスと対峙しました。
- 彼らは「何の権威でこのようなことをしているのか」と迫りました。しかし、その権威に正しく従おうという素直な気持ちではありません。
- この問いは主イエスを罠にはめるものです。どう答えても訴え、捕える理由づけになります。その手立てとして「権威」を持ち出しました。
- 主イエスは彼らの挑発に乗らず、逆にヨハネの洗礼について問い返します。人は神の前に立たされた時、自分の位置付けを問われるのです。
- 指導者たちは、真理を求めず人の目を気にして「分からない」と答えました。それは分かろうとしない、方向転換を求めない姿です。
- 人は権威を笠に着て、権力的になりやすいのです。彼らは神を畏れず、人の目を気にして結果的に自分の立場を無くしました。
- 主イエスは神を畏れて人を恐れず、人を抑え倒す権力ではなく、人を執り成し愛を作る神の権威を発揮し、映し出されたのです。