2月14日(日)「終末の徴」
2021年02月20日
ルカによる福音書21章5~9節
- エルサレム神殿の見事な建物を見た人々が感心している様子を見て、主イエスはそれらが崩されるときが来ると滅亡の予告をされるのです。
- これほど見事な神殿が崩れるなんて非現実的だ、と誰もが思ったことでしょう。しかし、それは40年もしないうちに実現しました。
- 滅亡の前兆について主イエスは、偽メシアが現れること、戦争や暴動のことを聞いても、おびえてはならないということを教えられました。
- これは二千年前のことではありません。現代も人を惑わすもの、戦争や騒乱といった世の終わりを予感させる現実が目の前にあります。
- 不信や不安から来る憎しみ、恐怖感から来る過剰防衛。危機的状況にあっても目覚めを与えられる。信仰によって開かれた目が必要です。
- 人間の力で見事に建てられた神不在の神殿は崩壊しました。直前の箇所の、信頼と平安に生きたやもめの信仰との対称が浮かび上がります。
- わたしたちが築き上げるのは見事な石ではなく、心の中の神にある平和です。主は十字架と復活によって、それを示してくださいます。