2月23日(日) 「ペトロの裏切り」
2025年03月05日
ヨハネによる福音書18章15~18、25~27節
- ペトロが主イエスのことを三度も「知らない」と否定する場面は4つの福音書に記されています。ヨハネは主イエスの尋問を挟んでいます。
- ヨハネ福音書は、主イエスの「わたしである」という宣言に対してペトロの「違う(わたしではない)」を対照的に記しているのです。
- ここに登場する「もう一人の弟子」は、著者ヨハネと考えられています。最後の晩餐や、復活された主の墓を見に行く場面も登場します。
- それぞれペトロと一緒に登場するのですが、いずれもペトロより少し優位性をもって書かれているのが興味深いところです。
- ペトロとしては、自らの恥とも言える主イエスへの裏切りは、隠したい出来事だったかもしれませんが、あえて福音書に残したのです。
- 共観福音書では鶏が鳴くことで主イエスの予告を思い出し、激しく泣いたことが記されていますが、ヨハネは鶏が鳴いたことだけ記します。
- 鶏が鳴くのは罪の闇から解放される夜明けの知らせです。夜が明ければ主は十字架にかけられます。その死が赦しの夜明けをもたらします。