2月26日(日) 「終末の徴」
2023年03月04日
マルコによる福音書13章1~7節
- 「終末」と聞くと、この世の終わりのような、破滅的な最後を想像しがちです。身の回りの現実を見ても不安を感じることが多々あります。
- 主イエスが言われた終わりの前兆が、世界のあちこちで起こっている。いよいよ終わりか、と崩壊への予感におののいていないでしょうか。
- 破局への不安の中で、人はこれさえあれば安心だというものを求めます。主イエスの時代は、見事な石で建てられた荘厳な神殿でした。
- しかし主イエスは、そのような神殿でさえ、跡形もなく崩れ去る時が来ると言われました。実際、40年もたたずに実現してしまいます。
- 主イエスは終末を恐れよと言われたのではありません。むしろ、そうした騒動は終わりの始まりであって、惑わされるなと言われたのです。
- 確かに地上のものは崩れ、無くなるでしょう。しかし、本当の最後は、主イエスが再び来られ、恵みのご支配が完成するときなのです。
- 終末は崩壊ではなく、救いの完成のときです。わたしたちが備えるのは、破局への備えではなく、救いの喜びを待ち望むことです。