3月16日(日) 「振り向かれる主」
2025年03月28日
ルカによる福音書22章54~62節
- 弟子の筆頭ともいえるペトロによる主イエスの否認は、ゲツセマネにおいて主イエスが裏切りの予告をして間もなく起きてしまいました。
- ペトロは立派な信仰告白をし、主イエスのためなら命も掛けると宣言したほどの人でしたが、自分の身の危険には耐えられなかったのです。
- 彼は主イエスの仲間であることを否定しました。しかし、誰も彼の未熟さや信仰の弱さを責めることはできないのではないでしょうか。
- それにしても三度の否定です。途中で気づいてもよさそうですが、完全数の三ですから、徹底して否定、それも否定が強まっていきます。
- 三度目の否定が言い終わらないうちに鶏が鳴きます。そこでペトロは主イエスの言葉を思い出し、外に出て激しく泣いたのです。
- ルカだけは、三度目の否定の後振り向いた主イエスのまなざしにとらえられます。それによって罪が見出され悔い改めの涙につながります。
- 振り向いたということは、主イエスは先立っておられるということです。赦しの十字架へと向かわれる主の背中に従ってまいりましょう。