3月5日(日) 「耐え忍ぶ者は救われる」
2023年03月11日
マルコによる福音書13章8~13節
- 聖書が言う世の終わりとは、世界破滅のことではありません。確かに社会的、政治的、自然的に末期的とも思える切迫感は覚えるものです。
- しかし、それらは二次的なことであって、世の終わりとは、神が天地を創られた意味、その目的が明らかに啓き示される時なのです。
- それは神の御心が現れ出る、つまり人間中心主義が打ち砕かれ、神の救いが成就する時、神の救いの完成、新しい創造の時となります。
- 主は、終わりの始まりとも思える出来事を「産みの苦しみの始まり」と言われました。時間と痛みを伴いつつ、喜びが待っているのです。
- ですから、聖書全編を貫く終末信仰に生きる者は、この世に絶望することなく、神が最悪を最善とされることを信じ、希望に歩むのです。
- 世も末だと思わせるような悲観的な材料は、人間中心主義の行き詰まりを見せ、神のものは神に正しく返さなければならないと思わせます。
- 聖書はこれらの状況を織り込み済みなのです。御心が成就すると信じつつ、希望をもって生きることが耐え忍ぶ者は救われるに至るのです。