4月13日(日) 「三本の十字架」
2025年04月26日
ヨハネによる福音書19章16節後半~22節
- 主イエスがいよいよ十字架にかけられようとしています。ヨハネ福音書だけが、主イエス自ら十字架を背負われたと記しています。
- 他の福音書のように、キレネ人シモンに無理やり背負わせるのではなく、ヨハネは十字架を自ら背負うものとして示しています。
- 十字架は主のための1本ではありませんでした。ユダヤ人の王として、左右に「お着きの者」をつけてさらし者にしたのです。
- 罪状書きは「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」でした。これは、ナザレのような田舎から王が出るはずがないという嫌味の意味があります。
- さらに、ユダヤ人の王がローマの刑に処せられるという、ユダヤ人にとってありえない、屈辱的なことが重ねられています。
- それを地中海地域の原語すべてで記すことによって、十字架にかけられているのは、あなたがたすべての王だと宣言したようなものです。
- 王自らわたしたちの罪を引き受けて十字架にかかり、わたしたちには生きよと送りだしてくださいます。そのことを深く思う受難週です。