4月2日(金)「彼らをお赦しください」
2021年04月03日
ルカによる福音書23章32~38節
- 人々の私刑とも言えるような十字架にかけられた主イエスの言葉「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」
- 敵に対して報復を願う祈りの方が自然に思われます。しかし主イエスは、不自然な祈りを自然の祈りとするためにこの世に来られました。
- この主イエスの命を賭けた牧会祈祷が、最初の殉教者ステファノをはじめ、教会の歴史上様々な場面で呼応して祈られてきました。
- わたしたちは自分では正しいこと、まっとうなことをしていると確信しながらとんでもない的外れ(「罪」の原意)を犯しているものです。
- 主の十字架に関わった人々の、自分が何をしているのか知らない状況は、わたしたちも持っている問題性です。「彼ら」はわたしたちです。
- わたしたちこそ、何をしているのか知らずにいる。主に執り成しの祈りをしてもらわなければならない。そのことを思い起こさせられます。
- 自分が逆の立場だったらとてもこのようには祈られない。そんなわたしたちをお赦しください。そう祈りつつ主の十字架の下に立ち続けるわたしたちです。