5月14日(日) 「母の信仰」
2023年05月20日
ヨハネによる福音書2章1~12節
- ヨハネによる福音書では、イエスの母はマリアという固有名詞では出てきません。しかも息子に「婦人よ」と呼びかけられてしまいます。
- この「婦人よ」という呼びかけはもう一箇所、十字架の上で発せられます。残された母を思いやって弟子に託す場面でした。
- 2章においては「わたしの時はまだ来ていません」と言われた「時」が来たのが十字架においてであったことが19章で分かります。
- 「どんなかかわりがあるのです」とまで言われてしまった母はしかし、主イエスへの信頼をもってこの奇跡を記憶していたのでしょう。
- 主イエスは清めに用いる水をすべてぶどう酒に替えてしまいました。頼まれたからではなく、それを必要としない信仰へと招かれています。
- そして、あまりにも多くのぶどう酒は、婚礼に招かれている人以上に、すべての人が与る十字架の血による贖いを示しています。
- 母は突き放されたかのように聞こえる主の言葉を、すべての人の救いにつながるものと受け止めました。主を信頼する信仰に倣いましょう。