5月15日(日) 「恵みをあきらめない」
2022年05月21日
マルコによる福音書7章24~30節
- 主イエスはユダヤ地方を離れ、異邦人の住むティルス地方に行かれました。人々から離れ、隠れようとされていたのです。
- 主イエスが神の権威を示しても、ユダヤ教当局、民衆、弟子たちでさえ、主イエスの福音を正しく理解しようとしなかったからです。
- しかし、そこでも汚れた霊に取りつかれた娘を持つ異邦人の女性が足もとにひれ伏し、娘の癒しを求めました。
- それに対する主イエスのお言葉は冷たく突き放すようなものでした。まずユダヤ人から救われるという救いの順番を伝えたのです。
- それでもこの女性は引き下がりませんでした。子犬でも子供が落としたパン屑を食べることができる、と主イエスに迫りました。
- 注目すべきは「主よ」と呼びかけていることです。マルコではここだけに出てきます。あくまで主イエスを信じ、委ねたのです。
- 救いに与る自らの権利を主張するような傲慢さではなく、自らの求めが退けられても主を信頼し、ひれ伏すことが求められています。