5月29日(日)「今や、恵みの時、今こそ、救いの日」 村上有子高松教会伝道師
2022年06月04日
Ⅱコリントの信徒への手紙5章16節~6章4節
「今」を皆さんはどのように捉えておられるでしょうか? 「今」という時代を客観的に見るためには、やはり、聖書に戻ることであると、私は確信しています。2000年以上前の出来事が、今も生き生きと続く現在進行形の書物です。6章1節の括弧書きになっている箇所は、 旧約聖書のイザヤ書の引用です。預言者イザヤに託された言葉は、当時の捕囚からの帰還だけを意味しない。「支配者らの僕とされた者」 (イザヤ49:7)は、イエス・キリストを預言していると思われます。この預言は、コリントの人々に福音が届いた時の経験を「救いの日」で表わしているのと思われます。コリントの人々の苦しみからの叫びに、主は応えてくださった。それゆえに、イザヤ書の「恵みの時」「救いの日」は、コリントの地で、いや、全世界で成就しているのです。今の時代は、「恵みの時代」「救いが成就している時代」なのであります。それゆえに、この恵みを無駄にしないために、パウロは、語り続けるのです。