6月20日(日) 「福音の初め」
2021年06月26日
マルコによる福音書1章1~8節
- マルコは、福音書を書き始めるにあたって、いわゆるクリスマスの記事を省き、主の生涯ではなく、主の到来が旧約聖書の預言の実現であることに重きを置きました。
- 主の到来の前に、その準備をする者が現れることをイザヤ書や旧約最後の書であるマラキ書を通して指し示しました。
- 主の先駆者として悔い改めの洗礼を宣べ伝えた洗礼者ヨハネは、旧約聖書に登場する預言者エリヤの再来としてとらえられています。
- ヨハネは、悔い改めは異邦人のためのものであって、神の民ユダヤ人には必要ないと思われていた中、方向転換する目覚めを与えました。
- 彼は「荒れ野で叫ぶ者の声」に徹した人です。先駆者として登場し、その役割を果たした後は消えてゆくことになります。
- 人の言葉が響かないような荒れ野において神の声を聞き、それを受け、自己中心から神中心への方向転換の道を整えることを勧めました。
- 方向転換をして救われたわたしたちも、神の声を聞くだけに留まらず、救われる者を起こすために荒れ野化する世に遣わされていくのです。