7月19日(日) 「する」と「ある」
2020年07月26日
ルカによる福音書18章9~14節
- 気を落とさずに熱心に祈ることに続いて、謙遜さが祈りには必要であることを教えられます。熱心さと謙遜さが人生も充実させます。
- ここでは徴税人の謙遜さが受け入れられていますが、彼の努力ではなく、ただ神の憐れみが彼をよしとする世界に置かれたのです。
- ファリサイ派の人は、祈った通りの信仰をもっていたのでしょう。彼の誤りは、他人を見下し、裁くことによって正しさを図ったことです。
- 彼の祈りは祈りのようでありながら、独り言に過ぎません。神との垂直の関係に身を置かず、他者との水平の関係に終始しています。
- 一方徴税人は、自分の罪のゆえに遠く離れ、目を天に上げようともせず、胸をうちながら祈りました。ただ神との関係に身を置いたのです。
- 徴税人は「する」という世界に身を置き、徴税人は「ある」という世界に心を留めました。何をなすかはいかにあるかを整えてのことです。
- 神の前に「ある」ことを整え、用いていただけるように祈り、「する」という世界に導かれていくことを深く覚えさせられる御言葉です。