７月３０日（日）「赦せませんを赦しますに変える祈り」尾﨑公明牧師（一宮教会）

マタイによる福音書１８章２１～３５節

ペトロは主イエスに「兄弟がわたしに対して罪を犯したら何回赦せばよいでしょうか。七回ですか」と尋ねました。すると、主イエスは「七の七十倍赦しなさい」と答えられます。「七回、いやいや、無限に赦しなさい」と言われたのです。

そこで、一つの例え話を主イエスは始められました。１万タラントンという多額の借金を王にしていた家来の話です。王は借金を返すように言いましたが、家来は返せず赦しを願いました。すると王は憐れに思って家来の借金を帳消しにしました。ところが、家来は自分に借金のある仲間を赦せませんでした。

この例え話は、わたしたちのことです。神は、罪を贖えないわたしたちを憐れんで赦してくださっています。でも、人の自分に対する負い目をわたしたちは赦せません。そこで、主イエスは主の祈りを通して、わたしたちが「既に赦されている」ことを示し、神が憐れんでくださっているように、あなたも憐れみの心を持ちなさいと教えてくださっているのです。