8月2日(日)「子どものように」
2020年08月08日
ルカによる福音書18章15~17節
- 連れて来られた幼子を弟子たちは叱り、主イエスがそれをたしなめて祝福した箇所ですが、聖書は必ずしも子どもを礼賛しているわけではありません。
- 自己中心的で責任感を持たず、周りは気にするけれども自分自身の問題性には気づかない。これは棄て去るべき子どもらしさと言えます。
- 子どもが持つ素晴らしい特性もあります。純粋さ、好奇心旺盛さ、喜びや驚きの感情、これらは残念ながら大人になるにつれて失われやすいものです。
- 聖書は、childlike(純粋な、無邪気な)は生かしつつ、childish(幼稚な、子どもじみた)は避けるべきものとしているのです。
- 弟子たちは、子どもにはまだ価値もなく、資格もないと考えたのでしょう。しかし主は、神の国に資格や価値は問題でないと教えるのです。
- 子どもは大人を全面的に信頼し、依存しなければ生きていけません。自己中心で人も神も信頼しないようなあり方に対しての問いかけです。
- することや持つことに価値を見出すのではなく、ただ神のもとにあること、主を信頼し、澄んだ子どもの心でそれを受け止めたいと思います。