8月9日(日)「金持ちの青年」
2020年08月15日
ルカによる福音書18章18~23節
- 並行箇所のマタイによる福音書では「青年」とされている金持ちの議員。彼は若くしてすべてが備わっているようでありながら、何か欠けを感じていたのでしょう。
- 主イエスに「欠けているものがまだ一つある」と言われた欠けとは数字的な1ではなく、それがないためゴールに届かないという意味です。
- 青年はその欠けを永遠の命に結びつけたことは素晴らしい感覚だと思いますが、「何をすれば」得られるかというところでつまずきました。
- 永遠の命は与えられるべきものであって、獲得できるものではないのです。命そのものが、生きているというより生かされているものです。
- 彼の言動からも、自分さえ正しければ永遠の命すら獲得できるという自信、それが傲慢に通じてしまうあり方に主イエスは歯止めをかけられました。
- 主イエスが言われたのは、分かち合うこと。真の豊かさとは多くの人と共に生きることであり、隣人と分ち合うことで豊かさが生きてくるのです。
- 恵みを獲得するのではなく、素直に与ること。そして与えること。命そのものを与えたもう主にあって永遠の命を受け継ぐ者となるのです。