9月24日(日) 「五千人に食べさせるには」
2023年10月08日
ヨハネによる福音書6章1~15節
- 5つのパンと2匹の魚で五千人を養ういわゆる「五餅二魚」と呼ばれる奇跡のお話で、唯一4つの福音書すべてに記されています。
- ヨハネ福音書独自の視点として、まずガリラヤ湖をティベリアス湖と言い換えています。ローマ皇帝の名をあえて記しているのです。
- ヨハネ福音書では最後に弟子たちが復活の主と出会うのもティベリアス湖です。ここでもパンと魚が出てきて、分かち合うのです。
- 6章では山に登ります。山は神と出会う場所、礼拝する場所です。過越しの祭りが近づき、主の十字架との関係を意識させます。
- 他の福音書では食事の心配をするのは弟子たちですが、ヨハネでは主が配慮します。そしてフィリポを試みられるのです。
- フィリポ、またアンデレは「持っていない・足りない」ことに目を向けます。しかし、主はなけなしのものを用いられるのです。
- パン屑を「無駄にしない」のは3章16節の「滅びない」と同じ言葉です。主イエスの一人も失いたくないという決意の表れです。