9月25日(日) 「永遠の命を受け継ぐには」
2022年10月01日
マルコによる福音書10章17~22節
- ここに登場する金持ちの「ある人」は、マタイでは「青年」、ルカでは「議員」とされ、若くしてかなりの力を持っていたことが伺えます。
- すでに莫大な富を持ち、律法も子供のときから守ってきたと言い切れるほど真面目な性格でもありながら、彼は何かが足りなかったのです。
- 主イエスに「欠けているものが一つある」と言われた彼は、たくさん持っていてもその一つがないために全てが生きてこない状況なのです。
- 彼自身、何か満たされず、永遠の命を求めたことはさすがでした。しかし「何をすれば」受け継げるかと考えてしまったのが間違いでした。
- 律法を守ってきたと言い切れる正しさが、自分さえ正しければという、下手をすれば傲慢に通じでしまう在り方に歯止めをかけられます。
- 主は「施す」という仕方で所有そのものの否定をせず、分け合うことで天に富を積み、主に従うことを徹底させようとなさいました。
- 恵みは獲得するものではなく、与り、与えること。それによってお互いが豊かにされていくことで、人を生かす人生の意味が分かるのです。