7月27日(日) 「伝道開始」
2025年08月09日
マタイによる福音書4章12~17節
- ナザレからヨルダン川まで出て来られた主イエスは、荒れ野の誘惑の後、ヨハネが捕らえられたと聞いて、再びガリラヤへ退かれました。
- 「退く」と言えば後退する、ヨハネの逮捕を聞いて身を隠したというイメージがありますが、その退かれた所から伝道が開始されたのです。
- ヨハネを捕らえたのはガリラヤの領主ヘロデですから、そこに「退かれた」というのは、むしろ渦中に飛び込むようなものです。
- 主イエスが退かれたのは、他の福音書と照らし合わせてみても、隠れるためではなく、祈るため、神と対話して新たな力を得るためでした。
- そして「悔い改めよ。天の国は近づいた」という第一声、これから神の国が来るかもしれないという憶測ではなく、宣言がなされました。
- エルサレムから見れば辺境の田舎であるガリラヤから伝道が始まり、光が与えられたのはイザヤ書9章1節前後に預言されていた通りです。
- 悔い改めは、行いを反省して改めることではなく、心の向きを自分中心から神中心へと変えることです。そこに天の国、神の支配が来ます。