9月28日(日) 「義に飢え渇く人の幸い」
2025年10月12日
マタイによる福音書5章6節
・並行するルカ福音書では、「今飢えている人は幸いである」となっており、マタイでは「義に」飢え 「渇く」という語が加えられています。
・飢えるだけでなく渇くこともあることから、単に食べ物についてというよりも、生きることそのものに関わってくる事柄となります。
・「義に」飢え渇く人と主は言われました。義とは、ただしいことを意味しますが、聖書的には「神とのただしい関係」をあらわします。
・この後五千人の給食の奇跡もありますが、マタイ福音書では荒れ野の誘惑において、人はパンだけで生きるものではないと言われました。
・また、この後の山上の説教6章で「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい」と教えられます。自分の義ではなく神の義です。
・神との関係を、生きることそのものの飢え渇きとして求める人は、必ず満たされることになる、という主の宣言がなされます。
・自分の正しさを求めれば必ずまた飢え渇きを覚えます。しかし、主の十字架を求め、神との正しい関係にある人は愛と恵みに満たされます。